今年も東南海地震など大震災を想定して「避難防災訓練」を住民皆さんで実施しました。
【会場準備】
前日の11月18日(土)は午前中雨でしたので午後2時30分に4号公園にスタッフが集合しテント立て等の会場準備をしました。
流石自主防災会等のスタッフです。2時間余りで設置完了です。
【第一部】避難・安否確認訓練
当日午前7時30分、震災訓練スタッフが集合し開始準備です。
菅原自治会長から挨拶です。
続いて桜井警察署から田中警備課長さんの挨拶を頂きました。
最後に自主防災会坂口副会長から段取り・諸注意等が有り皆さんで手分けして最終準備に入ります。
今回は電気・ガス・水道などライフラインが途絶えたことを想定していますので、アマチュア無線ネットワークの協力を得て市役所との間での試験通信も実施します。
災害時、救護者の搬送も大事です。朝倉台では4台の車椅子が常備されています。その操作方法も体験して貰います。
今回は県立商業高校「たまつえ」も協力して頂き、災害時のケア用品や長期保管可能の災害備蓄用缶パンの紹介販売をして頂きます。
また、火災訓練として消火器も準備しました。
また、訓練見学者に振る舞う豚汁・防災カレーの下準備も始めました。
午前8時30分、訓練開始です。
本年度のテーマは、「まさか」のために、「いま」備えるです。
・8時30分、和歌山県沖でマグニチュード8の南海トラフ巨大地震が発生。桜井市も激震し主要道路が寸断されました。消防等の支援が望めず、住民の力だけで緊急避難をしなければならないことを想定。すぐさま、自治会長が朝倉台集会所に「災害対策本部」を設置。
「巨大地震が発生しました!」住民皆さんは、所定の避難場所公園に避難してください!と自主防災会の2名のリーダーが広報車で住宅内を広報車で巡回します。
・住民は「火の元」「施錠」を確認の上、ヘルメット、非常用リュックを携行し指定の避難場所公園(1号公園、3号公園、4号公園、6号公園、7号公園)に避難します。
避難されていないご家庭に、二人一組で安否確認を行い、町会長に報告。
・町会長は、所定の用紙に基づいて調査項目を書き込み、日常備蓄等のアンケートの聞き取り調査も行います。
・書き込み終了後、集会所災対本部に公園での調査票を提出します。
米なお、避難訓練中、留守宅になるため県警「桜井警察署地域課」からパトカー2台で住宅内を防犯巡回のご協力をしていただいています。
米また、地元「朝倉消防分団」も、避難住民の皆さんに激励に避難場所公園を巡回して下さいました。
・自治会と自主防災会の「情報収集」担当者が集計を行う。
(10時半ごろ速報数字が判明)
・2023年度の住民参加者数は、1,112名(内、子ども84名)、参加所帯数712戸、参加所帯率72%、また、非常リュック携行者数は792名、防災ヘルメット携行人数224名、所帯平均備蓄日数は、5・75日(一昨年は4日、昨年は4・8日)とローリングストックも含め確実に増加されてきていることが判りました。。
さらに、自分の命が助かった場合、地域の救援ボランティアに参加されますか?の問いかけには308名が参加すると答えて下さいました。
【第二部】防災体験訓練
第1部の避難訓練はこの様にして20分程度で終わり、参加者は4号公園の体験訓練に向かいます。
4号公園の会場では子供達に「私は人を助けます!」のバンダナをつけてもらいます。
たとえ小学生であっても非常災害時にはお役に立って貰うため、救護者から識別して貰いやすくするために考えられたハンカチーフです。
東側では毎月点検していますポンプ発動機を使用しての消火訓練です。
朝倉台にあります防火水槽の水は訓練時には使用出来ませんので、日頃から集会所横に貯めています雨水タンクの水を使用して訓練しました。
会場西側では市・危機管理課からお借りした「KESUZOU君」を使って初期消火訓練を実施しました。
見学しておられました住民の皆さんも燃え上がる火を見て真剣に取り組んでおられました。
桜井警察署も防犯啓発コーナーを設置してPR活動を行って頂きました。
また、会場には丸善薬品㈱様の協力を得て、衛生防災セット展示をして頂きました。
災害時の身体ケア用品や長期保管の利く「えいようかん」等を展示紹介しておられました。
西側のテントでも夏祭りでご協力頂いた県立商業高校部局「たまつえ」の皆さんが非常用備蓄パンの販売をしておられました。
その隣では、桜井市アマチュア無線ネットワークの皆さんが大災害時スマホが使えない時のためのアマチュア無線交信体験コーナーを設置して、市役所の災害対策本部との無線交信体験をして頂きました。
自主防災会も充電式ラジオ付きテレビを展示しました。集会所や4号公園は高台で生駒の放送局からの電波受信が良好なため、災害時NHKの放送が受信出来、情報の収集がしやすいため用意しております。
百聞は一見にしかずです。伝聞情報は伝達者や聞き取り手のイメージに左右されるため、語彙力の少ない方は「ドバ~ッと」「ダ~ッと」と等抽象的な言葉で伝えがちです。これでは余計不安を誘ってしまいます。やっぱり映像情報は大切ですね。
会場中央付近では断水時の飲み水対策として初瀬川の川の水を飲み水にする浄水器コーナーです。川の水は雑菌だらけで直接は飲めません。朝倉台自治会では逆浸透膜浄水器を備えております。国際宇宙ステーションでも非常用として使用される浄水器で、赤痢・コレラ・大腸菌等の1000分の1のウィルスまでシャットアウトする優れもので皆さんに試飲してもらいました。
また、救急救命の担架搬送体験もして頂きました。
民生児童委員、地域福祉委員さん達は、車いす等の疑似体験です。朝倉台には車椅子が4台ありますのでその活用方法を知ってもらいたく体験して頂きました。
また、桜井市社会福祉協議会の皆さんが、親子で学ぼう防災クイズ体験コーナーを開き子供達に楽しく防災のことについてお話しされていました。
炊き出しコーナーでは、防砂カレーと豚汁を作って皆さんに振る舞いました。
毎年、防災カレーは人気です。美味しかったかな?
こうして午前中には無事防災訓練を終えることが出来ました。
関係者の皆様方、参加住民の皆様方大変お疲れ様でした。ありがとうございました。